ひっきぃのメモ帳

趣味で作るプラモデル製作の過程と作品、日々の資格取得へ向けての活動、Apple中心のIT関連ネタを書いています。

私はなぜITストラテジスト試験に受かってしまったのか

H29 ITストラテジストに合格しました

当日の午後2の手ごたえがあまり良くなく完全にあきらめていたのですがなんと合格していたようです。

これまでのITストラテジスト挑戦の履歴
H27 */72/47/- 初挑戦でしたが午後1が全くとれず敗退
H28 */84/66/B なんとか午後1を通過して午後2論文は採点されましたが不合格
H29 */80/75/A 合格です。

これでレベル4試験で合格済みのものは、ST/SA/PM/NW/DB/SM/SC で7つ
未取得なものは ES(2連敗中)とAU(1敗)でどちらも春試験です。

午前2

いつもの通り過去問を周回します。問題集もいつものですが2年前に購入したものをそのまま使います。
今回は少し過去問そのままではない問題が多かった気がします。とはいえ対策は過去問やるしかないでしょう。

ITストラテジスト試験 午前 試験問題集 (合格精選500題)

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午後1

午後1はこれまで成績からしても合格ボーダーです。
とはいえ何か知識が新しく必要な訳でもありませんから、過去問を数回解いた程度で挑みました。

対策本なんかを多数出しています三好さんのブログを参考にして解き方を徹底しました。
資格:ST|三好康之オフィシャルブログ 「自分らしい働き方」Powered by Ameba -3ページ目

記録に残っている自分の回答は以下の感じです。75点の解答。
問1
設問1
(1) 部品の標準化や共通化ができる部分を見つけること ◯ 8点
(2) 営業部 顧客の満足度を高めるための機能改善の優先度と希望納期を伝えること △ 7点
   研究部 製品の機器情報を保存して送信できる組込みユニットを適用するか見極める ◯ 7点 
(3) ボトルネック工程を早期に発見する ◯ 6点
(4) 製品ごとに対応可能な納期につて協議する ◯ 6点
設問2
(1) 研究部で開発したユニットを組み込んで予防的なMROを実施する ×
(2)  P社が記録した製品の運転や整備の履歴情報を提供してもらう △ 8点

問4
設問1
(1) 比較対照となる会社が少なく早期に製品化すると大きなシェアを取れるから ×
(2) 一般的な人工衛星からの流用性が低く標準化する時に有利だから ×

設問2
(1) 開発費用を共同研究費で受けながら要素技術を早期に入手可能 ×
(2) 自社で準備できない技術が安価で購入できること ◯ 7点
(3) 特徴 一基あたりの打ち上げコストが小さくリスクが表面化した場合の損出額も小さい ◯ 7点
   事業戦略 数多く販売して収益を得る ◯ 4点
設問3
(1) 第一次産業 ◯ 4点
(2) 人工衛星開発、打ち上げ、データ処理をセットで提供する △ 7点

◯は公式解答と比べてほぼ同一、△は何か記述がたりない物やニュアンスは合っていると思えるものです。
点数はTACの予想配点をそのまま使って△でも満点で計算すると71点
×の中にも数点入ったり、予想配点そのものが違ったりの誤差でしょう。

今回は60点ぐらいならなんとかなりそうかなと思っていたので通過できてよかったです。

午後2

論文試験はいくつか合格していますので、書き方ぐらいはマスターしています。
午後2の採点まで辿り着けた場合には必ずB判定以上の結果を残しています。
今回も手応え的にはB判定なら取れるかなぐらいでした。

参考書籍はいくつかつかっています。
論文試験全般なら

情報処理教科書 高度試験午後II論述 春期・秋期 (EXAMPRESS)

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モジュールを沢山知っていると書くときの迷いが減ります。

情報処理教科書 ITストラテジスト 2017年版

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論文の文体を作るのに色々参考になります。

ITストラテジスト合格論文の書き方 4版 (論文事例集シリーズ)

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事前準備

「論述の対象とする構想、計画策定、システム開発などの概要」は必ず書く必要があります。採点対象にもなるそうですから、ある程度決めておきます。ITストラテジストは経営的な課題をITを使ってどう解決してするかが基本ですからそれに合わせて次のようなテーマを考えておきました。これを背景にして文章を構築していきます。

  • タブレット端末を活用した遠隔模擬授業システム導入計画

  • 工数 20人月 /18百万円
  • 期間 2016/4 ~ 2016/8
  • 事業計画
    • 3年  模擬授業への適用
    • 5年  通信制への適用

導入の目的と概要は必ず設問アで問われますので作文しておきます。

 A学園は、東京をはじめとして、地方にも大学・専門学校を合わせて5校を展開している。私は、A学園の企画調査室に所属するITストラテジストである。学科は10学科を超え工業系から医療福祉系も含め多くの学科を運営しており、学生総数は5000名を超えている。学生寮も安価で完備しているため、地元生だけではなく、遠方からも入学生がいることが特徴である。
 業界特性としては、少子化の伴う学生減少があり、従来の学生募集活動だけでの学生数維持は困難である。他校との差別化を図り新しい層の学生を確保することができなければ、経営維持が困難になることが予想されている。

ちなみに着想は現実の職場から得ていますが、ほぼフィクションです。
文章を暗記する訳ではありませんし、問題によりアレンジも必要ですが、一度書いておけばスムーズに設問アを書くことができます。

本番

まずはどの問題を選択するか。問3は組込み系なので想定からははずれるので除外します。
問1が投資効果、問2が目標達成の評価がテーマでした。問2の方がどんなテーマにでも合わせやすいのでこちらを選択します。

  • 章立て

まずは章立て。これが出来て、これに合うように内容を書き、文字数をクリアできればB判定をとるのは簡単です。
私にとっては文字数クリアが一番の難関です。今回も残り1分で書き上がってない状態のぎりぎりでした。

設問から章立てのタイトルを決めていきます

I 情報システムの目標達成の評価
I-1 情報システム導入の目的及び概要
I-2 設定した指標とその目標値
II 目標値の達成状況の評価と課題
II-1 目標値の達成状況の評価方法と結果
II-2 抽出した業務面・システム面の課題
III 評価結果の説明
III-1 経営層への説明
III-2 意見を受けて改善したこと

  • ポイント抽出

問題文に書く必要があるポイントにマークします。とにかくこれを意識しながら書き進めます。
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今回の問題では指標と目標値を業務面とシステム面で抽出するのがポイントになりそうでしたので書き始める前に決めておきます。問題文から指標になりそうなもの抽出します。事前準備しておいた事業がそのまま使えそうでしたので、以下の項目を考えました。

  • 模擬授業実施回数
  • システム稼働率
  • 入学願書問合せ件数

それぞれに目標値の設定をしました。

  • ひたすらに内容を書く

何を書いたかはもう憶えていませんが、問題文に書かれていることを意識しながら書き進めます。
事前準備しておいた事業計画を最後のしめに持ってきます。
設問アは700字ぐらい、設問イは800字をようやく越えて1行分、設問ウも600字を超えて終了時間1分前でギリギリ書き終えました。
時間も少なくなってきて具体的な数値がだんだんと書ききれなくなり、なんとも説得力が無い印象になってしまいました。書いておきたい項目はまだある状態でしたが時間が足りません。時間内にまとめる事を優先しました。今までに合格した論文に比較してもあまり出来が良くなかったところが自信をもてなかったところですね。

まとめ

合格してみると、こんな論文でも合格できるんだという印象です。

大切な事は

  • 想定される対象者像を意識した事業を事前に考える
  • 問題文に書かれている内容をベースに設問に答える
  • 少しぐらい途中でブレていても最後までまとめる

でしょう

これから受験をする人へ
それなりに準備が必要ですが、やればなんとかなります。頑張りましょう。

来年の春試験はエンベデッドシステムスペシャリスト(2連敗中、そろそろ受かりたい)、秋試験はレベル4はすべて制覇したので情報セキュリティマネジメント試験の流れです。